1982-04-13 第96回国会 衆議院 農林水産委員会 第13号
○堀川参考人 新負債整理資金でございまするが、これは従来の緊急資金等にかわりまして、より長期の条件のいい融資にかえたいということでできたものでございます。そのための所要の利子補給措置がございまするので、まあ金利は低ければ低いにこしたことはございませんけれども、現下の状況ではやむを得ないかというふうに思っております。 それから融資の姿勢の問題でございまするが、こういう状況のもとで漁業者の必要があるからという
○堀川参考人 新負債整理資金でございまするが、これは従来の緊急資金等にかわりまして、より長期の条件のいい融資にかえたいということでできたものでございます。そのための所要の利子補給措置がございまするので、まあ金利は低ければ低いにこしたことはございませんけれども、現下の状況ではやむを得ないかというふうに思っております。 それから融資の姿勢の問題でございまするが、こういう状況のもとで漁業者の必要があるからという
○堀川参考人 現在、当金庫といたしましては四千九百億ほどの水産に関します貸し出しを持っておるわけでございます。その中には、先ほども申しました緊急資金も含まれておるわけでございます。先ほど緊急資金の金融対応における限界ということを申し上げましたけれども、こういう状況が続いている中でございますので、これは漸減するにしましても私どもとしてどうしても必要な資金については対応しなければならない、また負債整理資金
○堀川参考人 本委員会におかれましては、漁協系統金融に対しまして深い御理解をいただき、また、日ごろ適切な御指導、御支援を賜っておりますことをこの機会に厚く御礼を申し上げます。 また、今回の漁特法の改正につきましては、省エネルギーの問題は漁業の振興を図る上からもあるいは漁業経営の改善を図る上からもきわめて重要な事項でございますので、全漁連会長も申されたとおりきわめて時宜にかなったものでございまして、
○政府委員(堀川春彦君) 御指摘の都市廃棄物のコンポストをいかにして農業的に利用するかという問題でございますが、これにつきましては、お話のとおり五十一年以降環境庁の一括計上分の予算を、一部は厚生省へ、一部は私どもの方へ移しかえていただきまして研究を進めておるところでございます。 私どもの方は、五十三年度予算では二千八百万円ばかり、前年も大体同じようなことでございまして、来年度も天体同規模を考えておるわけでございますが
○堀川政府委員 試験研究の問題でございますが、大豆に関します試験研究、非常に広範でございますけれども、先生おっしゃるような病害虫の問題、排水の問題、その他たくさんございますので、私どもといたしましては、まず試験研究の体制の問題としては、農事試験場を、今度筑波に移転いたします畑作部を畑作研究センターというように改称します。そこに大豆の総合研究官を一人置きます。そのもとに大豆の研究室を新設いたします。そのほか
○堀川政府委員 現下の状況にかんがみ、米の消費拡大を国策として推進しているもとで、食味の点からお米離れが起こるというようなことでは大変困りますので、私ども試験研究における米の育種の目標は、食味の点を大変重視してやっておるわけでございます。今後とも真剣に努力をしてまいりたいと思っております。ただ、食味と、たとえば耐冷性というようなものの間には相反する性質と申しますか、なかなかなじみにくい要素もございます
○堀川政府委員 大豆に対しますハトの害のお話だと存じます。 私どもは、大豆の生育初期の段階における被害の中で、やはり鳥害というものが重要なウエートを持っており、かつ、その中で大部分がキジバト、ドバトのハトの被害であるというふうに認識しております。 これまで試験研究機関といたしましては、東北の農試を窓口といたしまして、国立研究機関では林業試験場、県立の研究機関では青森県の畑作園芸試験場、あるいは岩手県
○説明員(堀川春彦君) これは、ことしの状況等はわからないわけでございますが、昨年の状況で申し上げますと、五十二年産で春まき小麦が全体で千五百ヘクタール程度北海道で作付をされております。その大部分がハルヒカリでございます。
○説明員(堀川春彦君) 春まき小麦につきましては、北海道だけでございますが、ハルヒカリというのとハルミノリというのがございます。
○堀川説明員 低アミノの麦は、やはり加工適性その他から見て問題がございますので、私ども品種開発の目標といたしまして、そういった品質の問題としては、アミノ数値については三〇〇以上くらいを目標にして考えたらどうかということでやっておるわけでございます。
○堀川説明員 具体的に品種名で申し上げなかったわけですが、たとえばわせ麦ということでございますと、現在国内でつくられております小麦の半分近くを占めますところの農林六十一号より一週間程度収穫期の早いサキガケコムギ、ゴガツコムギといったものを育成種普及に移そうとしておるところでございます。それから、赤カビに対しまして抵抗性の強い品種といたしましては、最近育成をされましたものとしてチクシコムギとかシロワセコムギ
○堀川説明員 雨の害との関係で、よい麦の品種をつくれないかというお話でございます。 雨の害を回避するためには、まず一つは、わせ化を図るということでございまして、そういう観点からわせ化の特質を備えた品種の育成に努めておるところでございます。こういった、収穫期に雨が非常に多く降るという日本の風土でございますと、そういったことを媒介にして病気が大変出ます。これは西日本で多いのでございますが、赤カビ病などが
○政府委員(堀川春彦君) 格別、両制度の運用にこの二つの制度が並んでおるということにおいて、非常に支障があるというようなことはないだろうという結論に達しておるわけでございます。
○政府委員(堀川春彦君) 現在、農林省の技術会議におきまして、新品種の命名登録制度というものを設けて運用しておるわけでございます。これは、四十三年にきちっとした制度にしてやっておるわけでございますが、実はこれにつきましては沿革がございまして、それ以前には明確なその規定というものを設けなかったわけでございますけれども、小麦、水稲等昭和の初年から優秀なものを育成し、これをそのまま普及をしたいという場合におきましてこの
○政府委員(堀川春彦君) 全体の育種体制の規模の問題でございますが、ものによって違いますけれども、まず農作物でございますが、農作物につきましては、昭和五十年六月に、農林水産技術会議におきまして、作物関係の育種基本計画を設定いたしまして、これに基づいて育種の推進をやっておるわけでございまして、現在、六十三種目の作物を取り上げております。これは、農業の現状なり動向から見まして重要性のある農作物、並びに地域的
○政府委員(堀川春彦君) 現在農林省関係の独身の移転職員につきましては、いまも大蔵省からお話がございましたが、自炊施設を使って用を足しておられるほか、筑波の事務所に共同利用の食堂がございます。これは大体キャパシティーとしては、何回転もしますと千人以上利用できるというふうに思います。それより規模はちょっと小さいんですが、林業試験場にも食堂がございます。こういったものとか、民間の食堂を御利用になっているというのが
○堀川政府委員 いま申し上げました命名登録制度は、国の責任において開発したものということに相なっております。 それから、民間の関係は、先生御案内のように、米麦等にはほとんど手を出しません。したがいまして、野菜、果樹、花の関係が中心でございまして、これにつきましては農産種苗法の制度があり、この制度が二十三年に発足しましてから五十二年までの間におきます三つの分野にわたる登録をされました件数は三百二十四件
○堀川政府委員 まず年度でございますが、四十三年にこういう制度を設けましたので、それから五十三年一月一日現在までの間に登録をされておるものの総数が九百二十と申し上げたわけでございます。 それから、もう一遍繰り返しますが、稲の関係で三百八十八、麦の関係で百八十六、野菜の関係では四十九、果樹関係で二十八、飼料作物関係で二十九でございます。あとその他は雑穀でございますとかそういうものになるわけでございます
○堀川政府委員 農林省の国立研究機関並びに農林省が県に委託をいたしまして指定試験としてやっておりますもの、つまり国の責任において遂行しております農作物の新品種はいろいろあるわけでございますが、その中でその性質がきわめて優良で普及するに足るというものを、われわれといたしましては命名登録制度というものを設けておりまして、そして登録をしこれを官報に告示するという形で明らかにしておるわけでございます。これは
○堀川政府委員 米麦、大豆というような主要農作物につきましては、農蚕園芸局長からもお話がございましたように、主要農作物種子法というようなものもあって、普及の体制と連結をして新品種の普及が行われるようにしていくということになっておりまして、その前段にあります新品種の開発は、国、県が分担関係を決めてやってまいるということにしております。 そこで、民間育種というものは全然ないかということになりますと、理屈
○堀川政府委員 水稲、麦、大豆というような主要農作物につきましては、これは民間でなかなか技術レベルもそろっておりませんし、育種はもともと長期間を要し、かつ多額の経費を要するものでございますから、この新品種の育成についてはもっぱら国が責任を持ってこれに当たるという体制できたわけであります。そこで私どもは、この育種を計画的に進めるために、先ほども申し上げましたとおり、五十年六月に、相当長期間の検討を経た
○堀川政府委員 まず第一点のお尋ねでございますが、育種につきましては、岡あるいは地方公共団体、都道府県でございますが、それから民間というようなことで行われておるわけでございます。それの実態を見てまいりますと、国、県等で行っておりますのは、主として民間で行い得ないようなもの、技術のレベルでございますとかあるいは採算性というような面で、民間で行い得ないようなものを主として分担をしておるという関係に相なっております
○堀川政府委員 この跡地処分の問題は、実は移転が行われますと、特特会計の財産処分の問題といたしまして、私ども旧跡地は大蔵省に引き継ぐことになるわけでございます。したがいまして、その辺の主管官庁といたしましては、大蔵省が御方針をお立てになりまして、それに対していろいろと農林省で跡地利用について希望のあるものがございます、そういう場合にはその希望等も聞いていただいて、調整の上で御方針が御決定になるものというふうに
○堀川政府委員 これは試験場として移転します部分について、それぞれの個別の試験研究機関についてそれぞれ対応関係を持って、たとえば千葉県の試験場跡地を売り払い処分をしたもので筑波におきます試験場の整備をするというふうにはなっておりません。全体といたしまして、いま申しましたようなことを、各試験研究機関を通じまして財源確保をいたしまして実行する、こういうかっこうになっておるわけでございます。 なお、移転跡地
○堀川政府委員 お答えを申し上げます。 筑波に移転をいたします試験研究所の中に、千葉県に所在します畜産試験場があるわけでございまして、この農林研究団地の整備につきましては、いわゆる特特会計によってやっていることは先生御承知のとおりでございます。したがいまして、原則といたしまして特特会計で整備をいたします試験研究団地の財源といたしまして、移転をいたしますところのこの千葉県の試験場の跡地も特別会計上の
○堀川政府委員 お答えを申し上げます。 先生のお話は、主体がグレーンとしてのソルガムに置かれておるように受け取れたわけでありますが、グレーンソルガム、それから青刈りのソルガム、両方とも私どもの研究機関あるいはまた都道府県立の研究機関でも研究は進めてまいってきております。 先生のお話の中で、グレーンとしての収量が一トン以上というお話もございました。私ども、五十二年度からはこれに力を入れるために、特別
○堀川政府委員 食品成分表は科学技術庁で目下作業を進めております。それとの関係がございますので、私どもの国立の研究機関でも野菜等の中における栄養成分については研究をしておるわけでございます。先ほど先生、トマトの例で、物とハウス物はビタミンCの含有量に大変大きな差があるというお話がございましたが、私どもの野菜試験場が露地物、ハウス物——ハウス物にもいろいろの作型がございますが、そういうものを調べております
○堀川政府委員 私ども奨励金を交付いたしまして、現在、水田総合利用を進めているわけでございますが、その奨励金の交付の対象になりますのは、やはり転作をしていただくというものに対してやっておるわけでございまして、先生のおっしゃいますのは、多分かつて休耕措置などについて奨励をしたというころ、休耕したままで後が不作付の状態で来ておるものがあるということを御指摘になっておるのではないか、こういうふうに思うわけでございます
○堀川政府委員 豆類につきましては、畑作農業の中において重要な地位を占めておる作物であり、特に北海道におきましては、畑作輪作経営の中でウェートの高いものでございます。 そこで、私ども、小豆を含む先生御指摘の雑豆の輸入の問題につきましては、きわめて慎重に対処しながら、外割りの手続を進めておるところでございます。一時期、小豆が非常に高値をつけましたが、その後の状況の変化で、その中には先生のおっしゃる円高
○堀川政府委員 お答えを申し上げます。 北海道に対しまして、先生のお話しのような面積の配分をしたわけでございます。その根拠につきましては、一昨日ときょうの午前中にも御説明しましたように、全国共通の要素といたしまして七つの要素を挙げまして、それぞれの要素に五%から三〇%の、項目別に違いますが、ウエートを付しまして、これで計算をしましたものを基本といたし、さらに激変緩和という趣旨で一定の頭打ち調整を行
○堀川政府委員 サクランボは三十五年に自由化をされておる品目でございますが、お話のようにコドリンガの問題がありまして、米国からのこの寄主であるサクランボの輸入を禁止しておるところでございます。そこで、アメリカ側ではこれまで屡次にわたる試験を繰り返しまして、私どもも現地に立ち会ったり、また試験成績について専門家によって評価をいたしまして、一定の方法を用いますれば、日本にサクランボを輸入いたしましても、
○堀川政府委員 御質問の点でございますが、まず私ども前提といたしまして、今回の配分は、おっしゃるように、公平適正を旨といたしましてやったつもりでございます。しかし、それを具体的に感じでやるというわけにはまいりませんので、一昨日御説明申し上げましたとおり、都道府県別の配分に当たりまして、一つには農業生産の地域指標の要素、これは三割のウエートをつけておりますが、これにつきましては六十年見通しの生産の姿、
○政府委員(堀川春彦君) これは六十年見通しの中には入っておるわけでございますけれども、生産の地域分担ということで全国の作物の地域分担関係を明らかにするということの関係では、北海道は北海道独自の生産計画を持っておるというようなこととの関係もございまして、地域分担には入れていない。今回入れていないのはそういう趣旨でございます。
○堀川政府委員 十九日に、私ども、五十三年度の転作等目標面積の県別の配分をいたしたわけでございますが、この転作等目標面積は、五十三年度におきまして三十九万一千ヘクタールでございます。この三十九万一千ヘクタールと申しますのは、転作のうち定着分二万八千ヘクタールを除きました三十七万一千ヘクタールに通年施行の二万ヘクタールを加えたもの、計三十九万一千ヘクタールでございます。 都道府県別の配分の考え方でございますが
○政府委員(堀川春彦君) いまフランスの例との対比でおっしゃられたわけですが、フランスと日本とは麦作の基礎条件が、降雨量等ががらっと違いますので全く違うと。日本の場合にはむしろ雨害に強い、湿害に強い、それから水田における裏作ということを考えますと、米作との関係で一貫栽培ということをやる必要がありますので、なるべく収穫を落とさないで作期を早めて収穫期を早めるというところに改良の重点がある。フランスあたりではそういう
○政府委員(堀川春彦君) いま手元に資料は持っておりませんが、フランスのたとえば反収は非常に高いわけでございます。たしか、パリ周辺などでは反収が五百キロくらいというふうなことも聞いておるわけですが、これは近年非常に優良な品種が開発をされまして、その普及がパリ周辺の平たん地域――麦の適作地でございますが、これに非常に急速に普及をしたということが、主要なる原因というふうに承っておるわけでございます。
○政府委員(堀川春彦君) 作物につきましては、広く需給上心配のないものを対象にして考えるというふうに考えております。 それからなお、作物の中で特定作物というものについて奨励補助金を優遇しております。これにつきましては飼料作物、麦、大豆等と、こう表現をしておりますが、その等の中にはソバそれからビートを入れるつもりでございます。その他の作物の中でも、従来やっております水田総合利用対策の中で認めておりません
○堀川政府委員 裏作に麦をやりました場合に、水稲作がちょうど麦の収穫後適期に入るような品種をうまくつくっているという場合は別でございますが、そうでありませんと、一般に水稲作の適期播種の時期をずらしますと、かなり収量が落ちるという結果は試験場の試験成績にもあるわけでございますから、したがって麦作の次に続く表作の適性な品種が適当な栽培体系で導入されておるということがございませんと、やはりそこのところで作期
○堀川政府委員 実は北の方はそれに相応するものを算定をしてございませんので、関東以西と北とは気象条件も異なりますから裏作の導入しやすい、しかも耕地利用率が低いということも考えまして、いま申しましたような数字を持っておるわけでございます。
○堀川政府委員 これは農林省の調査で、関東以西の水田につきまして、地下水位七十センチ以下の水田面積は百十二万ヘクタール、そのうちすでに裏作が行われております面積が二十四万ヘクタール、したがいまして、その差ということで出してまいりますと、八十八万ヘクタールくらいかと存じます。